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皮膚病の話

■ 褥瘡(床ずれ)の予防と対策

「こまめに皮膚チェック」

  「先生、褥瘡の方の往診お願いします」と、週に1〜2回訪問看護師さんから電話が入ります。「どういう症状?」「リウマチの方で骨折して寝たきりになって、右腸骨部が黒い壊死になっています」、「エアーマットは何を入れてる?」。器具や軟膏を用意し、皮膚科医の往診が始まります。

 どうして褥瘡になるのでしょうか。脳梗塞後の麻痺、意識障害、脊髄の損傷や骨折などで自分で寝返りがうてなくなったら、自分自身の体重が下側になった部分にかかってしまい、体重の圧力で皮膚に血液が流れなくなって、細胞が死んで、はじめは皮膚が赤くなり徐々にどす黒くなって褥瘡(褥:しとねのきず)、いわゆる床ずれになります。

 褥瘡予防はどうすればよいのでしょうか。寝返りがうてなくなったら褥瘡になるかもしれないと認識することから始まり、体を拭く時、おむつを換える時に皮膚が赤くなっていないかまずチェック。30分以上赤みが続くようなら褥瘡対策開始。体重を分散させて除圧を図るエアーマットやウレタンマットを入れることです。特に痩せて骨ばっている方は褥瘡危険度が高まりますので、早めに入れて下さい。病院入院中なら主治医に、在宅ならばケアーマネージャーに相談しましょう。そして、むれないように綿のシーツを敷き、シーツのしわも皮膚を圧迫しますので、ピンと張って下さい。エアーマット上でも無圧ではないので、おむつ換えの時に体位を変えましょう。尿や便は皮膚をただれさせますので、こまめに換えて拭いて下さい。お風呂やシャワーは、皮膚を清潔にし、循環をよくしてくれるので、理想的な褥瘡対策になります。また、栄養不足は血がうすまり皮膚が弱くなりますのでしっかり食事をとりましょう。不足気味でしたらプリンやゼリーなど高カロリーのものも加えて下さい。兎にも角にも、寝たきりになったら、除圧、清潔、栄養の3点に気を配って下さい。 (横浜市泉区:いずみ野皮ふ科・増田智栄子)

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