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皮膚病の話

■ 蕁麻疹(じんましん)

「原因を突き止めるのは難しい」

 Aさんは昨夜10時頃から蚊に刺されたような赤い斑点ができみるみる広がってきたといって翌日クリニックに来ました。痒くて診察中もあちこちを掻いています。一方Cさんは半年前から痒い発疹ができるといって受診しました。診察時には何も発疹はなくて痒みもないのですが、毎晩上に述べたような発疹がでるそうです。Aさんの場合は急性蕁麻疹、Cさんは1ヶ月以上続くので慢性蕁麻疹と考えられます。

 蕁麻疹は1つ1つの発疹が10分から1時間単位で広がり、24時間以内には跡形もなく消えるのが特徴です。AさんCさんともに治療の基本は抗ヒスタミン薬という飲み薬です。飲み始めると劇的に良くなりますが、Cさんの場合には良くなったからと中断すると再発するので数ヶ月単位で徐々に薬の量を減らしていきます。この薬は眠気やだるさを催すことがありますが、最近は眠くならないものや1日1回で十分効果のある薬剤などが開発されています。

 蕁麻疹の原因としてはサバやエビなどの魚介、卵、ミルクなどの食物アレルギー、薬のアレルギーが有名ですが、それ以外にも温度の変化、運動や緊張、発汗、日光に当たること、細菌やウィルス感染などでできる場合もあり、実際には特定の原因を突き止めるのは難しい場合が大部分です。肝臓が悪いからですか?とよく聞かれますが問題ないことが多く、むしろ疲れや風邪をひいて体力が落ちた時に出ることの方が多いです。まぶたや唇が腫れるような場合は血管浮腫といい、のども腫れて呼吸困難に陥ることもあります。また蕁麻疹はアナフィラキシーショックの症状の1つでもあるので、めまい、冷や汗、動悸、息苦しいなどの症状があったら大至急医療機関にかかってください。最近自己免疫性疾患のメカニズムでできる蕁麻疹の存在も明らかになってきたので、なかなか良くならない蕁麻疹の場合には一度皮膚科専門医にご相談ください。 (横浜市金沢区:金沢皮膚科・川口博史)

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